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現場管理における感情の効果について  (夢幻人)
ある現場管理者(男性:ロワーマネジメント)が、女性パート労働者に手を焼いている。彼によれば、彼女たちは“感情で仕事している”と言うのだ。例えば、誰とは嫌いだから一緒に組みたくないとか、前のシフトの人間を自分が楽をするために残すとか、仕事とは別次元の個人的事情や感情を職場に持ち込みすぎることや、自分を棚に上げて他人の粗ばかりを批判していることなどである。彼からしてみれば、彼女たちの次元の低さに幻滅し、公私の別はないのかと憤慨するのだが。感情の論理は厄介である。もちろん、彼女たちに感情的な方法論で評価や職務を与えれば嫌がり、自分勝手そのものである。
養老教授が、「世界一受けたい授業!!」で、お○さんは、パワフルで仕事を(家事を捌くように)効率的にこなし、すごいと褒めていたが、半分は合っているが、半分は間違っている。
人間は、感情をもった動物であり、ホーソン実験でも感情の効果は認められたが、どうなのであろう。
さらに、報酬との関係から見た場合、確かに雇用者側と労働者双方に、同じような思惑が介在ししている。つまり、これはX理論的な負の要素としての“普遍的な疑念”であり、雇用者側は、労働者はサボるから給与は低く抑えておくに限るとし、労働者側は、給料が少ないから仕事はテキトーに済ませるということである。起点として悪循環の要素が、元来含まれてしまっている。双方が、比較的ニュートラルな姿勢で臨むことができればいいのだが。
少し広くとると、非正社員、場合によっては労働者全体として、会社に対する忠誠心というよりも、任された仕事そのものに対する最低限の意識(モラル)が低下してきていると言える。そして、これは非正社員労働者に対する過剰な期待(圧迫や押し付け)を持ち、大きく依存している企業にとっては、今後の課題と言える。今後の企業活動において、人的資源の資質として、感情の論理を再検討すべきと考える。
例えば、割り切るなら経営のシステムとしても、さらには顧客意識としても割り切るべきである。単に安かろう悪かろうという企業側のエゴイズムではなく、マーケティング論的には「安いぶん顧客負担のコストは大きくなりますよ」と啓蒙しなければならないと考える。そして、企業側の視点、労働コストは低く抑えたい、しかし顧客へのサービスは高めたいという二律背反した理論は、労働者側にとってみれば、埋め合わせを無償で負担しているという不公平感が拭いきれない。高い価値は、本来高いコストでしか負担できないのだから。
でも、当面の問題は、彼女たちの残した仕事でこちらが苦しめられなければいいだけの話ではあるが。
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