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ケンカ商法(夢幻人)
ドキュメント・ナウ(8月2日深夜、TBS)で、久しぶりに「ケンカ商法」のお店(下着屋)を見ました。
初めて見たのは、10年前に放送されました。
ただし、衝撃的な名前とは裏腹に、交換の原点や人としてのマナーを感じさせるものです。つまり、本来、両者は対等な関係であるということである。
小売業においては、“お客様は神様”なる信仰をご大層に盲目信奉する経営者が多く、お客の身勝手なわがままに迎合するだけのものです。お客様に異見することは、とんでもないという極めて消極的な思考態度です。誰かが、日本ほど接客態度に気をつかう国はない(現場はともかく、少なくとも経営者や管理者の立場としては)と聞いたことがあります。極めて、機械的なセルフ方式をとる販売店ですら、接客を求めてきます。取引とは、本来等価交換(マーケティングで言うところの営利経路費用と消費者費用、支払う費用と享受するサービスとのトレードオフ関係)で、良い品で安くて、サービスがいいなんてものは、おかしいか、どこかに無理があるのです。でも、もちろん他の手法で、その分を上手にカバーしていますが。
そしてまた、神様なら“慈悲の心”があるわけで、ある意味彼らにそんなものはなく、求めるべくもないのだから、本当は、王様(暴君様)とでも言うべきではないでしょうか。
そして、このお店は、ショーケース(大きな段ボールで代替)やマネキン、試着室もない簡素な作りで、お客にルールを守って買い物をしてもらうことになっています。
商品は両手で丁寧に扱うとか、カバンは店が預かるとか、商品は透明のビニールバックに入れるとか、中には、男連れ禁止や、外国人禁止なども・・・
ルールを守ってもらえないお客は“退去を命ずる”と書かれています。
もちろん、包装もしない。
中には、これは?とも思えるものもありますが、うなずけるものも多い。
その分、いい商品をできる限り安く提供したいという考えです。これは、それぞれが努力することで、それぞれがメリットを得ていくことです。そのおかげもあって、結構繁盛しているようです。だだ、最近は、売上が1/3ぐらいに減り、お客の方もお金があって節約をしているというより、財布の中にお金自体がないことが多いそうです。また、値段を安く押さえるために、仕入れ値を下げなければならないと、取引業者が出ていましたが、長く取引をして、無理をきいてもらっている取引業者への値引き交渉は、ある意味つらいものがあると思います。
前の放送では、“ケンカ商法”というインパクトを訴えるきらいが少なからずありましたが、本来の商人の姿を見て取れましたが、今回は少し変化がありました。3年前からインターネットショッピングを始めたり、店の数を増やしたりと色々していました。
そして改めて、人としてのマナーや人間関係の上に、商取引があると感じました。こっちは、できる限り安く売っているのに、値段をまけてと言われるとカチンとくるとも言っていましたが、ルールを守って買っていただいたお客様には、キャッシュバックなどのオプションもあります。つまり、お互いの基本的なルールや人間関係がスムーズにいけば、自然と売り手側も、サービスをしたくなるものです。
そして、ケンカ商法の最終的な真意は、これにあると思います。利己主義の進んだ現代社会に一石を投じることになるか。今後も気になるお店です。

【参考】:
日経マネーオリジナルコラム
イマ解き!「大阪“怒鳴り商法”が全国に展開」

日本はなぜ諍いの多い国になったのか - 「マナー神経症」の時代
森 真一
4121501845



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